ある程度長期の入居利用いただいたお部屋では、蓄積された汚れや、すっかり定着してしまった汚れといったものが見受けられます。

一般の方から見ると、簡単には落ちそうにない汚れが、実は、あっさりと綺麗になってしまう場合があります。

そういった例を、少しご紹介いたします。

サッシのクレセント錠です。青サビが付着して、かなり汚く見えます。細かくて込み入った場所なので、掃除しにくい場所にはなります。手つかずのまま長い年月を経ていくと、表面が青サビで覆われてしまうことになります。長期入居後のお部屋でよく見る状況です。

これは、本当に簡単にピカピカになります。必要な道具は、下記写真の通りです。ここで、特別な物が必要になると、結局、手を付けないというようなことにもなりますので、特別な物は使いません。

上から、流し台でよく使われているスポンジ、使い古しの歯ブラシ、コテ（これは、一般的ではありませんが、マイナスドライバーであるとか、菜箸のような物であるとか、代用できるものを探してください。）その他に、雑巾と洗剤（室内で使用する一般的な家庭洗剤で構いません。）です。

まずは、クレセント錠に洗剤を吹き付けてください。

歯ブラシで、全体を一通り擦ってください。歯ブラシであれば、こまかい凹凸の隅にも届きます。

スポンジの固い緑の面で、届く範囲で擦ってください。

コテ先にに雑巾を巻いて、洗剤を拭き取ってください。コテのような細長い物を利用することで、隅々まで拭き取ることができます。

そうすると、このようになります。少なくとも、青サビは完全に除去できます。特別な技術は、一切必要ありません。

やってみれば、ここまで綺麗になることを想像できる一般の方は、あまりいません。ここまで綺麗になることを知っていれば、多分、多くの方が掃除していると思います。

防錆の潤滑油でもスプレー塗布しておけば、長持ちするとは思いますが、また錆びてきたとしても、また簡単に綺麗にできます。

サッシ枠です。薄汚れが幕のように張り付いた状態です。雑巾の水拭きぐらいでは除去できません。（夜の撮影で、少し暗めです。申し訳ありません。）

これも真っ白になります。スポンジと一般家庭の室内で使える洗剤と雑巾だけです。実際、この写真の部分では、洗剤を付けて、スポンジで一拭きしただけで綺麗になりました。同じタイプの薄汚れでも、一拭きぐらいでは落ちない場合もあります。その時は力業になります。一般成人男子の力が必要になるかもしれませんが、そこまでやれば、ほとんどの同タイプ薄汚れが綺麗に落ちます。但し、力業になる場合は、もとを傷めないか、よく様子を見ながら進めていく必要があります。写真のサッシ枠の場合、スポンジ緑側で、力一杯擦っても大丈夫なので、目一杯磨き上げます。

今回の場合は、通常の力で、すぐに真っ白になりました。

汚れに気が付いたら、とりあえず、洗剤を付けて拭いてみましょう。意外と、簡単に落ちる汚れがたくさんあります。特別な洗剤や特別な道具を買い足す必要はありません。特別な技術も必要ありません。見た目で、すぐあきらめないでください。意外と落ちるということを知らない方が多いので、汚れが残りがちですが、とにかく、一度、普通に落とすことを試してみましょうということです。

部屋全体に、同様の汚れが付いているお部屋と、簡単に落とせる汚れは落としているお部屋とでは、かなり違ったお部屋に見えます。そこで暮らす気分さえも変わってきます。

 

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